クリエイティブツアー「椎葉村メープルツアー」中に行った、フォトワークショップ視点採集。
1泊2日の椎葉村での旅で、皆さんの採集されたコレクション(写真と視点)をご紹介いたします。

*ツアーの様子については、ツアーレポート(1日目)ツアーレポート(2日目)をご覧くださいませ。

 

視点採集コレクション紹介(No.1〜No.6)

【1】M.Aさん 男性(Canon EOS 6D /digital)

〈M.Aさんの視点〉

視点採集は2回目の参加になります。
ツアーに申し込んでから2ヵ月間、どのような視点で撮ろうかと非常に迷い、仕事よりも優先順位1番で考えていました。
私の視点は、約800年前、壇ノ浦の合戦で敗北し、椎葉村に逃れてきた平家の落人の視点です。
当時の落ち延びてきた武士の人たちの状況を考えながら撮ろうと思い、
なるべく電柱など現代のものは写らないように気をつけました。

椎葉村メープルツアー

きっと800年前から変わっていないだろうという、木と竹でできた物干し竿。
そして、山の向こうの都を偲ぶ平家の落人の気持ちを思い、
おそらく京都の方だろうという方角にカメラを向けて撮ってみました。

椎葉村メープルツアー

当時はもっと木がいっぱい生えていたと思うのですが、
平家の人々が落ち延びてくる最中、樹々の間から時々覗く太陽を見て
都のことを想っている…というような感じで撮らせていただきました。

椎葉村メープルツアー

これも同じシチュエーションで、無理矢理こじつけたのですが、京都といえば「竹」ということで。

椎葉村メープルツアー

青空がとても綺麗でした。
当然、平家の落人たちが逃げている時も、今日は天気が良いとか、暑い寒いとか、
色々なことを感じながら歩き続けたのだろうと思います。

椎葉村メープルツアー

季節感を出すために、椿を入れてみました。
どうしても色のあるものを入れたいという欲が出てきてしまいました。

椎葉村メープルツアー

当時からあったんじゃないかなという種類の木を入れて撮りました。

椎葉村メープルツアー

この大久保のヒノキにはストーリーを感じました。
2本の幹がくっついて1本になっているところは、
平家の鶴富姫と、追手だった源氏の那須大八郎が敵味方を超えて結ばれたという物語。

椎葉村メープルツアー

同じく、複数の幹が絡み合ったヒノキの姿に、
村に元々いた人たちと新しく来た人々が一緒になり「想いが繋がった」というイメージを投影しました。

椎葉村メープルツアー

夜空を見上げ、星を眺めたこともあったでしょう。
これはオリオン座ですが、当時は「オリオン座」なんて呼んでおらず、
もしかしたら源氏の鎧のように見えたかもしれないと思いながら撮りました。

椎葉村メープルツアー

これはおまけで、ご協力をいただいて撮った写真なのですが、
平家と源氏の皆さんが繋がったというイメージで、ハートを最後に入れさせてもらいました。

〈M.Aさんの感想〉

今回、初めての椎葉村への訪問ということで、とても楽しみにしていました。
思っていたよりも若い人も沢山いて、村の人が一致団結して様々な情報なども発信されており、非常に驚きました。
椎葉村に来て良かったなと思います。
スタッフの方も含めて皆さんに感謝いたします。2日間、ありがとうございました。

 

【2】M.Eさん 男性(Nikon D60 /digital)

〈M.Eさんの視点〉

視点採集に参加するのは3回目になります。
初めて参加した時は、もう全くできなくて悔しくて、2回目以降は一生懸命テーマを考えてきています。
今回もどうしようかなと色々考えてきました。
一言でいうと、今回のテーマは「葉」。
とはいえ、ただ単に葉っぱを撮った訳ではありません。
私には割と可愛い娘がおりまして、名前に「葉」という漢字が入っています。
可愛い我が子の名に使った「葉」という文字には、私と妻の様々な想いが込められています。
その想いを椎葉村の「葉」にのせて表現できないかなと思い、そのような視点で写真を撮ってみました。

椎葉村メープルツアー

アジサイの幹から葉が芽吹きはじめているところです。
「葉」というものに対する1つのイメージは「生命力」。
若芽が出てくるように元気に育って欲しいなという意味を込めています。

椎葉村メープルツアー

民家の外にあった蛇口の下に、クローバーが生い茂っているところを撮ったものです。
雑草でありながらも、生えるままに放っておかれている様子に、お家の方から愛されている感じがして、
その葉っぱの良さが出ているんじゃないかなと思って撮った1枚です。

椎葉村メープルツアー

排水溝に生えている苔の姿に、私は「したたか」な印象を受けました。
本来なら植物が育たないようなところに自分の生き場所を見つけて、
元気に瑞々しく育っているところが葉っぱらしくて、これも生命力のイメージの1つです。

椎葉村メープルツアー

木の幹にツタの葉が絡まっているところです。
時には何かに寄り添って生きていくことも必要だと思います。

椎葉村メープルツアー

先程のアジサイにも通じるところがあるのですが、枯れた草の間からグッと芽吹いてきていて、
本当に葉っぱらしい生命力をイメージさせる姿だなぁと思いました。
このように娘も元気にすくすくと育ってくれると良いなという想いが、葉っぱに込められてます。

椎葉村メープルツアー

椎葉民俗芸能博物館の中で紹介されていたものです。
木が切られた後も、一つの役目を与えられ、まっとうしている。
そんなところにも、木や葉の面白さが感じられます。

椎葉村メープルツアー

朝、足元を見ると、霜が降りている中から芽が出ていました。
寒さにも負けずにしっかりと息づいているところに、葉っぱのもつ「強さ」を感じました。

椎葉村メープルツアー

大久保のヒノキです。
太陽に向かってグングンと枝葉をのばしている様は、
まさに「葉」という文字を娘の名に使ったことの意味を、見事に表してくれているなぁと思いながら撮った一枚になります。

椎葉村メープルツアー

昨日の晩ご飯の三種盛りが乗っていた葉っぱ。
こんなところにも宿の女将さんの気持ちがすごく込められていて、
その気遣いが嬉しいなと思って撮った一枚です。
葉ひとつにも表れる、このような気遣いのできる優しい子になってくれたらなと思います。

椎葉村メープルツアー

…ということで、私のテーマ「葉」でございました。

〈M.Eさんの感想〉

ツアー中、思わず何度も「おもてなしが過ぎる…」と呟いてしまいました。
それくらい、食べ物から何から、本当に行き届いたおもてなしで感動しました。
皆さん、本当にありがとうございました。
視点採集に関しては、私自身にも予想外の点だったのは、
この視点採集を通じて、自分の娘の「割と可愛いアピール」ができた、ということです(笑)。
皆さんの発表を聞いていると、色んな視点がある中でも、
やはり椎葉村らしさ、皆さんの感じられた「この場所の良さ」というものが滲み出ていて、
本当に良いところに来たなと思いながら、見せていただきました。どうもありがとうございました。

(スタッフ注記:帰りのバスの中で、娘さんのお写真を見せていただきました。〝と〜っても〟可愛かったです。^^)

 

【3】Y.Fさん 女性(PENTAX K-s2 /digital)

〈Y.Fさんの視点〉

今回、椎葉村に来ようと思ったのは、仲の良い友達にご先祖が椎葉村出身の「椎葉さん」がいるので、
椎葉村ってどんなところだろう?と気になったからです。
「椎葉」に注目してみました。

椎葉村メープルツアー

とにかく「椎葉」と書いてあるものを撮っただけです。方言で書いてあるところが気になりました。

椎葉村メープルツアー

これも…。
乗せてもらった軽トラに、よく見たら「椎葉村」と書いてあるなと思って撮りました。

椎葉村メープルツアー

この車にも「椎葉村」の文字が…。
椎葉村のスタッフの方が朝からすごく頑張ってくださっていました。
大変もてなしていただいて、本当に良い2日間になりました。

椎葉村メープルツアー

これが一番気になったものです。
新聞屋さんで撮ったのですが、新聞に書かれている名前が、すべて下の名前で書いてあるのは、
みんな苗字が「椎葉さん」だからなのかなと。

椎葉村メープルツアー

村営バスと普通のバスの、2つあるんだなぁと思って撮りました。
当たり前かもしれませんが、本当に「椎葉」という言葉がそこら中にいっぱいある椎葉村に来られて、面白かったです。

椎葉村メープルツアー

お店の看板ですが、フルネームで書いてあるところに注目しました。
結局、みんな「椎葉さん」だから、フルネームでお店の名前も入れるんだろうなぁと思って。

椎葉村メープルツアー

これもそうです…。
村の商店街の通りを歩くだけで、全部「椎葉」って書いてあって面白いなぁと思いました。

〈Y.Fさんの感想〉

今回は2日間でこれだけの色んな体験をさせてもらって、本当に2日間とは思えないほど充実した時間を過ごせました。
ご飯もおいしかったですし、お腹いっぱいで帰ることができます。本当に楽しかったです。
椎葉村の方々にも感謝申し上げます。ありがとうございました。
視点採集については、前もって視点を決めて写真を撮らないと、後から撮ったものを並べて考えるのは難しいと思いました。
次回は、視点を決めて写真を撮るということを実践したいと思います。

 

【4】M.Gさん 女性(OLYMPUS PEN Lite E-PL2 /digital)

〈M.Gさんの視点〉

わたしは普段は街中に住んでいます。
椎葉村の豊かな自然を目の当たりにして、まず最初に「怖いな」と感じました。
この「怖い」というのは非日常的という意味で、そういう「怖いけれど、ちょっと面白い・興味深い」場所が
椎葉村にはいっぱいあるなと思ったので、今回は「怖い」をテーマとして視点採取を行いました。

椎葉村メープルツアー

最初に行った十根川古民家の壁に農具と一緒に飾ってあった動物の骨です。
普段の生活の中では目にすることのないものが急に目の前に現れる。
その非日常感が怖かったです。

椎葉村メープルツアー

けたたましく吠える2匹の犬です。
街中にいる時は犬が吠えても騒音などに掻き消されますが、
ここは静かなので、犬の声がすごく響いていました。
普段とは違う環境に来たんだなぁと思いました。

椎葉村メープルツアー

「猪しし犬訓練所」という字面が怖いです。

椎葉村メープルツアー

大久保のヒノキの木です。
私が過ごしてる時間と、この木が過ごしてきた時間があまりにも違いすぎて
その壮大さが怖かったです。

椎葉村メープルツアー

夕ご飯に出てきた川魚の塩焼きとお刺身です。
顔が恐かったので撮ってみたのですが、食べたら臭みもなくすごく美味しかったです。

椎葉村メープルツアー

早朝に見た雲海の写真です。(残念ながら雲海は遠くの方にしか見えず…)
視界いっぱいに広がる山々の神々しさから、「人間以外のもの・知らないもの」の存在を感じました。

椎葉村メープルツアー

女神像公園にあった遊具です。
なんとなく怖かったです。

椎葉村メープルツアー

鶴富屋敷内の一室です。
戸棚の中を覗いてみたかったのですが、恐ろしいものが出てきそうで怖かったです。

椎葉村メープルツアー

椎葉村の町の中にあった竹筒です。
模様の穴から何か出てきそうな感じがして怖かったです。

椎葉村メープルツアー

家先に狸の置物を飾っているご家庭がいっぱいありました。
狸に何か意味はあるのかな…?と想像がふくらみました。

〈M.Gさんの感想〉

自分でテーマを決めて写真を撮るのは初めての経験でした。
これまでは自分が興味あるものを自由に撮っていましたが、視点を決めて撮ることで
写真にストーリーが生まれたみたいで新鮮でした。
椎葉村の自然とおもてなしに感動した2日間でした。ありがとうございました。

 

【5】R.Hさん 女性(Nikon 1 J4 /digital)

〈R.Hさんの視点〉

テーマは「ポツンとしている」とか「小さい」とか、そういう感じの視点で集めてみました。

椎葉村メープルツアー

最初に立ち寄った、道の駅にて。広場にポツンといる感じが、ちょっと良いなと思って。

椎葉村メープルツアー

サンダルが挿してあって、ポツンとしている感じが面白いなと思って撮らせていただきました。
重要的建造物群保存地区のところです。

椎葉村メープルツアー

八村杉のところの柵にちょうど落ちていたので。儚いなと思って撮りました。

椎葉村メープルツアー

フレームに入りきらないほど大きなヒノキに対し、人間は小さいなぁと感じました。

椎葉村メープルツアー

広大な景色の中に一人で立っている感じが、格好良いなと思って撮らせてもらいました。

椎葉村メープルツアー

やかんがポツンと…。かわいいなと思って撮りました。

椎葉村メープルツアー

顔の書いてあるヤジロベイみたいなものが、猪のところに…。
椎葉民芸博物館で見つけました。

椎葉村メープルツアー

村の商店街の通り沿いにある公園で、ポツンと佇むゾウさん。

椎葉村メープルツアー

これも同じ公園にあった遊具です。寂しげだったので撮りました。

椎葉村メープルツアー

集落内を散策している時に見かけました。どこかの家に、じょうろがポツンと。

〈R.Hさんの感想〉

普段、旅行系のガイドブックなどを作っていることもあり、各地の様々な地域性のあるものに興味があります。
今回も、聞いたことがないと言うのも失礼なのですが、
「椎葉村…?知らないけれど行ってみたい!」と思って、ツアーに応募させていただきました。
実際に来てみたら、色々と面白いことが沢山あって、
人の温かさや、押し付けがましくない、本当にちょうど良い距離のおもてなしがすごく良かったので、とても癒されました。
現代社会の中に、こんなにも優しい人たちがいるのかというくらい…。
視点採集もかなり面白かったです。
もともと写真を撮ることは好きだったのですが、会社に入ってからは全く撮る機会がなくなっていました。
テーマを決めて、気になったものを撮っていく中で、
自分は「こういうものが好きなんだ」ということを再認識できた、良い機会になりました。ありがとうございました。

 

【6】M.Hさん 女性(sketch)

〈M.Hさんの視点〉

自分はスケッチがしたかったので、視点採集は不参加の予定でしたが、急遽、発表に参加することになりました。
視点採集のように一つのテーマを決めていた訳でもなく、そんなに枚数も描いていないのですが、
あえてテーマを決めるとすれば、すべて「食べ物」に関係しているなと。

椎葉村メープルツアー

まずヤマメです。囲炉裏の炭火で焼かれているところを描きました。

椎葉村メープルツアー

次もヤマメです。
下の方の火に近いところが、棒ごと炭のようになっていて面白いなと。

椎葉村メープルツアー

そして、ヤマメです。
目ごと貫かれて、さらにまた変なところから棒が出ていて、すごいなぁと思って。

椎葉村メープルツアー

蜜を吸わせてくれた椿の花と、メープル(カエデ)の葉っぱ。
部屋でスケッチしている時、やたらと虫が…。そのカメムシも一緒に描きました。

椎葉村メープルツアー

雲海を見に行った時に描いたもの。これは食べ物には関係していないですね。

椎葉村メープルツアー

椎葉民俗芸能博物館に展示されていた、雌雄の藁蛇。
描いている途中で、プリンを食べ忘れているという連絡が来て、どうしようかと迷ったのですが、
結局、プリンの方を選びました。

〈M.Hさんの感想〉

最初は本当に軽い気持ちで、ちょっとした観光みたいな感じで椎葉村に来ました。
ところが初日のしょっぱなのお昼ご飯から、すごいおもてなしで。
はじめは「こんなにしてくれるなんて、ありがたいなぁ」という位だったのですが、
段々と1日目の晩ご飯から2日目になるにつれ、これは〝ただ事じゃない〟なと。
これだけのおもてなしを受けたのだから、
何としても帰ってから色んな人にこちらの良さを伝えなきゃいけないなと思いました。
どうもありがとうございました。

 

視点採集「椎葉村メープルツアー」編・その2へと続く